「今、子どもの世界で何が起こっているのか」
2013.03.30
3月30日
長野市議団主催の「今、子どもの世界で何が起こっているのか」という学習会がありました。
講師は大東文化大学の村山士郎教授です。先生は1985年青森県野辺地中学であった子どものいじめ自殺の調査から、一人の少年がいじめにあって自ら命を絶つということに込められた苦悩と悲しみ、そして怒りの重さに動かされて以来27年間、様々ないじめ自殺に向き合ってこられました。
大津市のいじめ自殺に関して、いじめがあることに対して学校や市教委の対応は消極的、むしろ隠ぺいしていたことから市が第三者調査委員会を置いて調査がされ、1月31日に報告書が出されました。全国的にもいじめについて調査や対応を検討されています。
先生は、いじめという問題だけでなく子どもたちの育ちを全体的にみると、日本は戦後は一貫して身長が伸び続けてきたが、2008年以降でプラスになった年齢はないということや、自己肯定感が持てないでいること、いじめだけ扱っていればいいということにはならず、子どもを丸ごと育てることが大事と言われました。両親とも働き方が変則・不規則、不安定、低所得など社会のありようは複雑です。
先生のお話で大津のいじめ自殺を調べて「今のいじめは自殺に追い込むことを考えている」と言われたことは衝撃でした。先生が2012年12月20日に初版で出版された「いじめで遊ぶ子どもたち」-子どもたちに安心と信頼の生活世界を―買いました。
写真は先生の本と主催者あいさつをする野々村長野市議団長です。
子どもシンポのあと、篠ノ井方面でY支部長と行動しました。梅の花が咲き始めた市内ですが、東の山を仰ぎ見ればまた白く雪化粧、風がつめた~い。